断捨離の本当の意味と活用法!

「断捨離」というと、モノへの執着を捨て不要なモノを減らすという、何かスッキリ片付けをするようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ですが「断捨離」の本当の意味は少し奥深いのです。

こちらでは「断捨離」についての本当の意味と活用についてご紹介します。

「断捨離」とは?

「断捨離」
世間に浸透した「断捨離」ですが、2010年に流行語大賞にもノミネートされた言葉ですが、「断捨離」という言葉が普及した背景には大量消費社会、情報か社会といった社会事情が関与しています。

物と情報があふれていたことからスッキリしたい!シンプルにしたい!というニーズが潜在的にありました。

いらないものを捨て、シンプルに生きようというような意味では「ミニマリスト」や「最小限主義」と近い考え方ですが、

「ミニマリスト」は最小限主義であることで「断捨離」は最小でも最大でもなく最適であるということです。

断捨離とは、物への執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のことです。

つまり自分にとって「本当に必要なもの」を見つめ直すということが断捨離の意味です。

「断捨離」

この「断捨離」という言葉は、ヨガの行法である「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」の3つの漢字を抽出して造られた造語になります。

「断行(だんぎょう)」入ってくるものを断つ
「捨行(しゃぎょう)」いらないものを捨てる
「離行(りぎょう)」執着から離れる

このヨガの考え方を応用したものといわれ、なかでも「離」がもつ意味は深く重要です。

「離行(りぎょう)」執着から離れるとは?

この執着を捨てるという部分から仏教の教えにも通じています。

仏教の教えに執着をなくすための修行もあり、仏教では煩悩(ぼんのう)こそが人が苦しむ要因であると捉えています。

日々の生活のなかで煩悩(ぼんのう)と言ってもピンとこないのではないでしょうか?

煩悩(ぼんのう)を「こだわり」に置き換えるとわかりやすいのかもしれませんね。

人は誰もが「こだわり」をもち、その「こだわり」が強くなるにつれ自分を支配し執着を生み欲を掻きたてるといわれます。

その「こだわり」とは物欲、知識欲もそうです。

「こだわり」があれば、情報も含め、あらゆる物や情報が増加しますよね、そうすると頭の中がごちゃごちゃになり何が大切なのか、何が必要なのかがわからなくなってきます

断捨離をすることにより、「こだわり」を捨て本質的に大切なことを浮き彫りにすることで、結果として大切なことにフォーカスするシンプルな暮らしが実現できるという感じですね。

とはいえ、人が煩悩(ぼんのう)「こだわり」を捨てるということは難しいです。

だからこそ、まず「気づく」ということが、とても大事なことではないのでしょうか?

例えば、身の回りをキレイにすることもその1つ!

「これは今の自分にとって必要なものなのか?」と自分の心と向き合い、必要なものを残し不要なものを捨てることで心もストレスから解放されスッキリするということです。

単に物を捨てるということではなく、この「今の自分にとって必要なものなのか?」ということを自分自身に問いかけ、自身で気づくというこのプロセスが第一歩であり、大事なのです。

断捨離の考え方の活用

断捨離の考え方の活用

この断捨離の考え方は、日々のあらゆることに活用できます!

例えば、職場では整理整頓された環境では仕事の能率が上がるといわれています。

何故、整理整頓された環境では仕事の能率が上がるのか?

雑然とした環境より、整理整頓された環境では必要なものを探す時間の短縮も勿論ですが、断捨離の考え方で説明するなら、「不要なものを捨て、不要な考えを捨てること」なので物理的にも仕事机や身の回りが整理されている。

「不要なものを捨て、不要な考えを捨てること」というこの考え方が身につくと、自分自身と向き合うことでもあるので、日々情報が更新されるなかでも、頭のなかをスッキリと整理した状態で物事を考えられるようになるのです。

これらのことから、仕事の能率が上がると言われているのです。

また、人間関係も同じで、現在の身の回りの人間関係を見つめ直し「整理」できます。

人間関係を「整理」というと、言い方がよくないかもしれませんが、「今の自分にとって、大切な人なのか?」を自分自身と向き合い、自身に問うことにより、大切な人に対してはより大切に、積極的に接することができ、その結果より良好な関係性が保てるようになるそうです。

最後に

「断捨離」の少し奥深い意味を知ることで、日常のなかでも、断捨離の考え方を活用してみてはいかがでしょうか。