正しい「うがい」をマスターしよう!

感染症が流行る時期、特に手洗い、うがいを念入りにされる方が多いかと思います。

ですが間違えたやり方では「効果がなかったり」「身体に備わっている防御機能の働きを低下させてしまう」ということもあります。

今回、こちらでは正しい「うがい」についてご紹介しますので、是非この機会に正しうがいをマスターしましょう!

何故うがいが大切か?

何故うがいが大切か?
ウイルスは空気中に紛れ、気づかないうちに吸い込んでしまっていることもあります!

外から帰ったらすぐに「うがい」
外から帰ったらすぐに「手洗い」「うがい」をして、手や喉の粘膜についたウイルスを洗い流しましょう!

「うがい」は防御機能を高めるとともに、物理的な洗浄効果や口腔やのどを清潔にします。

喉の粘膜の機能が回復して活性化されて、口腔を介する感染の予防や口臭の抑制が期待できます!

安静時
安静時でも、呼吸により1日当たり 20,000 L もの空気を肺へ送り込んでいます。

1日当たり 1~2×105 個までの細菌(約 8,500 細菌/m3空気)と、100 mg までの埃が呼吸と同時に吸い込んでいるのです。

人は防御機能が備わっていますので、空気の入口、通り道である鼻や口、気道粘膜は、種々のサイズと組成をもった空気中の物質、異物を吸着した粘液は、粘膜表面にある繊毛細胞により、少しずつ鼻から咽頭へ送り出され無意識のうちに食道へ飲み込まれたり、せき払いの時に外に吐き出されたりしています。

1 分間に約 1,000 回振動する繊毛運動で粘液を外へ送り出すことで、喉から入ったウイルスなどの異物を排除していますが、気温が低く空気が乾燥すると、粘膜の表面が傷つき、繊毛運動が弱くなったり、止まったりして、ウイルスが侵入しやすくなります。

風邪のウイルスは、鼻やのど、気管の繊毛細胞に感染でき、そこで増殖しながら細胞を破壊し、破壊された繊毛細胞は繊毛が抜け落ちて外へ飛び出し、近くの細胞にまた感染します。

また風邪のウイルスは、繊毛による防御機能はさらに低下させ、空気と一緒に吸い込まれた細菌を外へ追い出す力も弱まり、二次感染が起こりやすくなるのです。

外から帰ったらまず「手洗い」「うがい」をして、手や喉の粘膜についたウイルスを洗い流しましょうね。

うがいは⼤きく分けて2種類

うがいは⼤きく分けて2種類
うがいには⼤きく分けて2種類あります。

感染対策と言われる上を向いて喉の奥を洗う「ガラガラうがい」
口腔ケアと言われる⼝を閉じて口内をゆすぐ「ブクブクうがい」です。

ガラガラうがい

ガラガラうがい
感染対策のうがいには、上を向いて喉の奥を洗う「ガラガラうがい」が有効と言われています。

まず、うがい液を口に含み、唇を閉じて頬の筋肉を動かし「クチュクチュ」と口のなか全体を洗うイメージで吐き出します。

もう一度うがい液を口に含み、少し上を向き「オ〜」と発声(声が震えはじめると、口蓋垂の奥へ届いている証拠です)し、うがい液が口中で温かく感じてきたら、吐き出してください。

ブクブクうがい

ブクブクうがい
口腔ケアのうがいには、⼝を閉じて口内をゆすぐ「ブクブクうがい」をすると、⾷べ物のカスやたまった粘液などを洗い流されるので、口内がサッパリとします。

口腔内を清潔に保つ事で、肺炎予防への期待も高まっていますが、健康な人には簡単な「うがい」ですが、高齢の方は誤嚥の危険もあるため注意しましょう!

うがい薬を使用する効果的なうがい

うがい薬を使用する効果的なうがい
うがい薬を使用することで、のどの殺菌・消毒効果がいっそう高まります。

1 うがい薬を使用する場合、適量をコップに入れて使用するうがい薬の用法に従い水を加えうがい液をつくります。

2 口にうがい液を含み、少し強めにブクブクと口のなかをゆすぎ、吐き出します。

3 口にうがい液を含み、上を向き喉の奥をガラガラと(15秒ほど)うがいをしてから吐き出します。さらにもう1度ガラガラと(15秒ほど)うがいをしてから吐き出します。

是非この機会に正しうがいをマスターしましょう!